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デジタル×サステナブルで食の未来を創る——Byte Bitesの革新的アプローチ
食のコワーキングスペース「K,D,C,,,」では、食ビジネスの最前線に立つ企業や個人が、新たなアイデアや可能性を模索し続けています。今回は、3Dフードプリンター技術を活用し、食のデジタル化を推進する「Byte Bites(バイトバイツ)株式会社」様(以下、敬称略)の先進的な取り組みをご紹介します。
「exform」— 立体構造によって食感をデザインする
2022年、Byte Bitesが発表した「exform(エクスフォーム)」は、3Dフードプリンターを活用して誕生した新感覚のチョコレートシリーズです。食材構造を調整し、層の厚みや模様のパターンを変えることで、同じチョコレート素材で多様な舌ざわりや歯ごたえのバリエーションを実現。異なる層や形状の組み合わせにより、視覚・触覚・味覚が融合したユニークな体験を提供します。
期間限定で実施されたハンズ新宿店のポップアップショップでは、商品の販売に加え3Dフードプリンターのデモンストレーションを実施。未体験層へ向けた認知向上を図るとともに、技術に興味をもつ業界関係者への訴求も行いました。
また、飲食店や食品メーカーと協力し、イベント用オーダーメイドフードやブランディング特化型フードの開発にも取り組んでいます。
サステナブルフードの実践— 3Dフードプリンタによるフードロス削減への挑戦
さらに、2023年には3Dフードプリンター技術を活用した、フードロス削減に向けたプロジェクトに参加。
サイバーパンクな世界観で食事とお酒を楽しむBAR「NEO新宿 アツシ」をクライアントに、規格外のフルーツや余剰食材を使用したクリーム状のデザートを3Dフードプリンターで開発。
見た目にも美しく、環境にもやさしい一皿を提供しました。また、商品開発にはプロジェクトパートナーであるパティシエが考案したクリームをベースとすることで、デザートとしてのクオリティの高い味わいを創出。何度も試作を重ねながらなめらかな食感や食べやすい形状などのバランスを調整することで、フードロス削減と高品質な味覚体験を両立し、持続可能な食の可能性を提示しました。
未来の食文化をデザインする
Byte Bitesは、単なる食品開発にとどまらず、食のデジタル化とサステナビリティを融合させた新たな食文化を創造しています。今後も、3Dフードプリンターを活用した新たな食の形を探求し、業界に革新をもたらしていくはず。今後の展開にも要注目です!