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伝統を守りながら進化し続ける和食文化 全6回コース
2021年12月6日~2022年1月31日(年末年始を除く毎週月曜)
Curriculum
カリキュラム説明
12.6 MON-1.31 MON 年末年始を除く毎週月曜日開催
12月・1月コーステーマ「和の食」
JR新大久保駅直上のフードラボ「Kimchi,Durian,Cardamom,,,(通称:K,D,C,,,)」では、⾷のプロフェッショナルが、「フードビジネス」「食の未来」「多⽂化共⽣」の3つのテーマで「学びの場」K,D,C,,, Food Collegeを“ほぼ”毎週⽉曜⽇に開催します。グローカルな視野と視点で、これから⾷でチャレンジしようとしている⼈々がここで学び、つながり、成⻑していくサポートを⾏います。
12月・1月は2か月で学ぶ全6回コースです!テーマは「和の食」。
ユネスコ無形文化遺産に選ばれた日本人の伝統的な食文化「和食」。年末年始の行事や習慣から和の文化に触れることが多くなるこの時期に「伝統を守りながら進化し続ける和食文化」と題して、「料理」と「うつわ」の観点から全6回にわたり和食文化について学びます。
株式会社 Culture Generation Japanの堀田 卓哉さんのファシリテートによりそれぞれの専門の方々を講師にお招きして、月曜日の19時00分から20時00分までの1時間お送りしていきます。
今回のコースでは、和食文化を学んだ後、五感を満たす食体験をしていただくため、本コースの中から3回以上有料受講された方を対象に、ファシリテーターの堀田さんが手がける「CRAFTAL」和食器のサブスクリプションサービスを、特別に1ヶ月間無料体験していただくことができます。日本全国の産地からプロがセレクトした和食器を、実際にご自宅やお店でお料理と合わせて和食文化をお楽しみください。
また、K,D,C,,, Food Collegeお試し受講としてオンライン参加第1話が無料で受講できるチケットもご用意しております。
・総合ファシリテーター
堀田 卓哉さん(株式会社Culture Generation Japan 代表取締役)
・講師の方々
【第1話 12/6】 青江 覚峰(かくほう)さん(株式会社なか道 代表取締役 浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職)
【第2話 12/13】田島 和彦さん(「割烹TAJIMA」「Leon akasaka」店主)
【第3話 12/20】青江 覚峰(かくほう)さん(株式会社なか道代表取締役 浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職)
【第4話 1/17】井澤 秀哉さん(株式会社井澤コーポレーション 代表取締役社長)
【第5話 1/24】桐本 泰一さん(輪島キリモト 代表)
【第6話 1/31】堀口 徹さん(堀口切子 創業者)
・主催
KDC(株式会社オレンジページ)
講座内容
12月「料理編」(第1話~第3話)
【第1話】12月6日 19:00-20:00
「精進料理から、日本料理文化の歴史をひも解く」
講師:青江 覚峰さん
料理僧として食育などに取り組む青江さん。仏教における食事「精進料理」について学ぶ中で見えた日本の食文化の流れとは。
日本の文化は仏教と深い関わりをもちながら形づくられてきました。それは食文化にも言えることです。精進料理といえば肉や魚を用いないことが知られていますが、それにとどまらず、食材を無駄にせず丁寧に扱うことや、日々の恵みに感謝することなど、精進料理の精神を通して日本人が古来大切にしてきた食への考え方をお話していただきます。
【第2話】12月13日 19:00-20:00
「伝統文化の継承と進化する日本料理」
講師:田島 和彦さん
継承され培われてきた伝統的な日本料理の確かな技から、セオリーにとらわれない本格割烹を供する「割烹TAJIMA」。その空間を、割烹料理、日本料理の文化を共有できる場所として捉え、決して敷居は高くはなく、懐深く迎え入れてくれる店主の田島さん。優れた食材と料理に対する厳格な姿勢。器や料理の盛り付け、調度品の変化や季節の花などの風情を、空間全体で表現する世界観。五感で味わう日本料理の優れたアイデンティティを継承し、世界にとっても料理の創造の源となる日本料理の可能性についてお話しをしていただきます。
【第3話】12月20日 19:00~20:00
「西洋にも影響を与える精進料理」
講師:青江 覚峰さん
アメリカでMBAを学んだことで、日本の伝統的な思考や文化を外側から見る視野を養った青江さん。「日本人である」アイデンティティから日本の宗教・文化観を除くことができないと気づき、日本に戻り、料理をとおして仏の教えを伝える料理僧となりました。世界で食の意識改革が加速する中、精進料理は食事の面から精神的、肉体的な健康に導くヴィーガン料理として広く影響を与えています。日本が誇る精進料理やもどき料理の技術や発想をもとに、どのような形で日本の食文化が注目を浴びているかについてお話していただきます。
1月「うつわ編」(第4話~第6話)
【第4話】1月17日 19:00~20:00
「和食文化と和食器」
講師:井澤 秀哉さん
※ zoomを利用してご登壇される場合がございます
土器から陶磁器へ、世界に冠たる日本の食器文化。木製の椀が生まれたことにより、器を手に持ってすする世界で珍しい和食器作法。料理を引き立てる食器との取り合わせを楽しむ文化が発達したことにより、日本のうつわは、様々な料理に合う多様性があります。また、工芸としての価値が高い日本の食器について、自然との共生で生まれる、古くから使われているうつわの作り手である陶磁器産業の現状と、「料理」と「うつわ」の関係から地域産品の意識、産地へのリーチの難しさなどの使い手の課題を背景に、現代の陶磁器について探っていきます。
【第5話】1月24日 19:00~20:00
「日本の漆器~その歴史と現在の姿」
講師:桐本 泰一さん
※ zoomを利用してご登壇されます
食器を手に取る食文化の背景に、断熱性がある木製の椀の存在が大きく、その木製の椀に、アジア圏に幅広く生育している漆の木から取れる「漆の樹液」を木製の椀に塗ることから、「漆器」が日本で発展しました。時代とともに技が生まれ、海外の人々からは「Japan」と呼ばれるようになり、世界からも称賛されてきています。「漆器」は日本を代表する優れた工芸品として敷居が高いイメージはありますが、地域の天然の資源を使い、修理を繰り返しながら長く大切に使うことができる佳さがあります。食生活でのエシカルな選択につながる「漆器」について再考していきます。
【第6話】1月31日 19:00~20:00
「江戸切子~技術伝承と和食との調和」
講師:堀口 徹さん
国の伝統工芸品として指定されている「江戸切子」は、江戸時代末期から庶民の文化とともに発展してきました。そして今、業界最年少で日本の伝統工芸士に認定された江戸切子作家で三代秀石の堀口さんにより、継承され続けている技術に現代的なデザインを表現することで、伝統と確かな技術から未来を拓き、世界的な硝子市場への挑戦もしています。本講座では、国内外において、ますます存在感を高めていきながら、「和食を最も美しく飾れる器」として、日本酒や和食を輝かしく演出する「江戸切子」の可能性についてお話しをしていただきます。
講師紹介
- 株式会社Culture Generation Japan 代表取締役
- 堀田 卓哉さん
- 大学卒業後、株式会社セリク入社。フランスの技術や商品を日本企業に導入する仕事に携わる。その後モナコ大学で MBA を取得し、2006 年より株式会社ホンダコンサルティングに。HONDA グループの経営再建を行う。
2011 年、株式会社 Culture Generation Japan を設立。東京都美術館との「Tokyo Crafts&Design」や、中小機構「Next Market In」事業、経済産業省「MORE THAN PROJECT」などに参画し、伝統工芸品や地域資源を国内外へ広く紹介している。2016年 現代の楽市・楽座『JAPAN BRAND FESTIVAL』 共同代表として設⽴。⽇本各地のLOCAL to GLOBAL 事業をつなげ、新たな価値を⽣み出す共創プラットフォーム として活動をスタートした。
2018年 『JAPAN BRAND PRODUCE SCHOOL』開校。2019年 香港にサステナビリティをコンセプトとしたマルチレーベルショップ『HAUSTAGE』、和食器のサブスクリプションサービス「CRAFTAL」など革新的なサービスをローンチしている。
- 堀田 卓哉さん
- 株式会社なか道代表取締役 浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職
- 青江 覚峰(かくほう)さん
- 1977年東京生まれ。カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。日本初・お寺発のブラインドレストラン「暗闇ごはん」代表。超宗派の僧侶達が集うウェブサイト「彼岸寺」創設メンバー。世界最大級の寺社
フェス「向源」元副代表。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。現在オンライン料理クラスも行う。
- 青江 覚峰(かくほう)さん
- 割烹TAJIMA・Leon akasaka 店主
- 田島 和彦さん
- 19歳で料理の道へ。
京都「割烹八寸」、東京 神楽坂「懐石 小室」にて修行の後、サンフランシスコ総領事館 公邸料理人に採用され渡米。
任期満了後は現地日本食レストランで副料理長を務め、帰国。
2017年 東京・代官山に自身初の店舗「割烹TAJIMA」をオープンし、2021年4月には東京・赤坂に2店舗目となるイタリアンレストラン「Leon akasaka」をオープンした。
- 田島 和彦さん
- 株式会社井澤コーポレーション 代表取締役社長
- 井澤 秀哉さん
- 1968年生まれ。多治見市出身。創業1900年の陶磁器産地商社の4代目。
1995年に先代の事業とは別に新規事業として生活雑貨部門を立ち上げ、日本全国の小売店舗との直接取引を開始し、現在に至る。
2005年に陶磁器を中心とするデザイン企画会社有限会社アートホームデザインを設立。昨年にセラミックバレーMINO構想を企画し、東濃地区全域の地域ブランディングにも取り組んでいる。
- 井澤 秀哉さん
- 輪島キリモト 代表
- 桐本 泰一さん
- 石川県輪島にて、200年以上「木と漆」の仕事に携わってきた桐本家。江戸時代後期から明治・大正にかけては輪島漆器製造販売を営み、昭和の初めに木を刳ることを得意とする「朴木地屋・桐本木工所」に転業。漆器木地業としてのノウハウを蓄積して2015年 商号を「輪島キリモト」とし、木地業を生業にしながら、多くの力ある職人さん達と一緒に、木工製品や漆の器、小物、家具、建築内装材に至るまで、木と漆が今に暮らしにとけ込むようなモノ作りに挑戦し続けている。
- 桐本 泰一さん
- 堀口 徹さん
- 1976年東京都に生まれる。二代目秀石(須田富雄 江東区無形文化財)に江戸切子を師事した後、三代秀石を継承、堀口切子を創業する。日本の伝統工芸士(江戸切子)認定。「三代秀石 堀口徹 ガラス作品展(日本橋髙島屋)」等の日本における展覧会はもとより、ニューヨークやパリ、ロンドン・在英国日本国大使館など海外においても作品を発表し、高い評価を受けている。オルビスグループCSR賞社長賞、江戸切子新作展2年連続で最優秀賞など受賞歴多数。
- 堀口 徹さん
開催概要
開催期間: | 2021年12月6日~2022年1月31日(年末年始を除く毎週月曜) |
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参加費: | 会場参加:各話2000円(税込)/オンライン参加:各話1000円(税込) |
開催場所: | JR新大久保駅ビル3F Kimchi,Durian,Cardamom,,, |
定員数: | 会場:15名 オンライン:制限なし |