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K,D,C,,, Lab Report

文化の交差点で再会。“ほや”がつなぐ東北と韓国

Lab Report

イベント概要

ほやウィーク2021


主催:一般社団法人東の食の会
開催期間:2021年8月24日(火)-29日(日)

イベント詳細

三陸沿岸部を代表する珍味「ほや」を主役に開催した「ほやウィーク2021」。
食堂や物販、クッキングライブを通してほやの魅力を発信し、熱烈なほやファンからほや初心者まで、たくさんの方がほや体験を楽しみました。

ほやは、甘味・塩味・酸味・苦味・旨味という基本の5つの味覚を一度に感じることができる珍しい食材です。日本ではなじみのない地域も多くありますが、韓国では昔からお刺身やビビンバの具材としてほやが食されてきました。東日本大震災以前は東北のほやはその生産量の約半分が韓国に輸出され、日韓を結ぶ架け橋ともなっていたのです。そんなほやが新大久保の地で本領発揮。シェアダイニングに期間限定オープンした「ほや食堂 魚谷屋」では、新鮮なお刺身はもちろん、蒸したり焼いたりと様々な調理方法でのほやが楽しめる「ほや御膳」や、韓国でおなじみのビビンバ風に味変ができる「生ほや丼」など、ここでしか食べられないオリジナルメニューが提供されました。

ほやウィーク開催期間中は、ほやの加工品やグッズの販売、そしてほやのディスプレイが会場を盛り上げ、他店舗を訪れたお客さんが興味を持ってほやを初体験する姿も見られました。8月25日に開催された「ほやの鉄人」と題したクッキングライブでは、和洋のシェフが生配信で新しいほや料理を披露したり、宮城県のほや漁師とのオンライン交流が楽しめたりと、ほやを介したコミュニケーションが生まれ、テイクアウト品も完売。惜しくもまん延防止等重点措置期間となってしまったほやウィークでしたが、ほや食堂では6日間で合計240食を販売。アルコールの提供がなかったことで、酒の肴としてだけではないその魅力をたくさんの人が発見する機会となりました。

ほやウィーク主催者である一般社団法人東の食の会は、東日本大震災をきっかけに東北の食の復興と発展を目指し立ち上がり、岩手・宮城・福島の漁師や農家、加工業者などとタッグを組んで流通の回復や勉強会、商品開発などを行っています。ほやウィークでは「交流しながら一つの食材を楽しむ」というアプローチで、東北のつくり手の思いを、世界の食文化の交差点である新大久保から発信しました。

冷蔵技術が進化し鮮度の高いほやが流通するようになった近年、豊洲市場でのほやの取扱量は増加傾向にあるそうです。新大久保にはほやメニューを提供する韓国料理店も複数あり、新たなブームの到来を感じさせるほやウィークでした。

【一般社団法人東の食の会】
「東の食に、日本の力を。東の食を、日本の力に。」をモットーに、東日本大震災によって被害を受けた東日本の食産業の長期的支援を目的として2011 年に創設された一般社団法人。東北の食の販路開拓や、商品プロデュース、人材育成を行い、当初の5年間で約 150 億円の流通総額を創出することに成功。これまで累計 製造1,000万缶、20億円以上を売り上げている岩手発のサバの缶詰「サヴァ缶」や、スーパー海藻「アカモク」、福島の寄付つきドライフルーツ「りんごポリフェノールのチカラ」、福島の伝統的漬け床三五八(さごはち)」をリブランディングした「358 (サゴハチ)」といった商品開発のプロデュースを行い、東北の食からヒット商品を生み出している。

公式URL:https://www.higashi-no-shoku-no-kai.jp/