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K,D,C,,, Lab Report

出会いから交流へ。食がつなぐ佐渡と新大久保

Lab Report

イベント概要

スローネイバーフッドダイニング


主催:東日本旅客鉄道株式会社東京支社/一般社団法人佐渡観光交流機構/合同会社MENDI
開催期間:2021年9月11日(土)-10月31日(日)

イベント詳細

JR山手線を起点に、個性的で心豊かな沿線の都市生活空間を創造する「東京感動線」が進める「Slow Neighborhood」プロジェクト。コロナ禍でオンラインでのコミュニケーションが盛んになった今だからこそ、ちょっと離れた地域と地域をつなぎ、“ご近所さん”のような関係性をつくり出すことを目指しています。2021年9月から10月にかけて、佐渡と東京の出会いを生み出す取り組みの一環として、販売やポップアップ出店などができるK,D,C,,,を存分に使ったイベントが開催されました。

イベントの軸の一つとなった「ネイバーフッドサロン」は全5回の開催。そのうちの4回はオンラインで佐渡と新大久保をつなぎ、実際に佐渡や東京で豊かな地域をつくり暮らしている方々の話を伺いながら、地域と地域の新たな関係性について考えました。最終回となった第5回目のサロンは佐渡からゲストが来場して対面での開催となり、4回を通してオンラインで交流してきた参加者同士がようやく実際に会えた喜びを分かち合う姿が印象的でした。

また期間中には、その日に佐渡でとれた食材が新幹線で届けられる「おすそわけマルシェ」も企画され、佐渡の新鮮な農産物を入れた木箱がK,D,C,,,のあちこちに設置されました。マルシェに並んだ農産物は決して特別な名産品ではなく、地域の食卓に日常的に登場するものばかり。それでも東京ではあまり見かけない野菜やハーブ、新米なども並び、佐渡の旬が詰まった木箱は期間中の毎日のお楽しみとなっていました。駅直結のK,D,C,,,の立地を活かし実現した、まさに、ちょっと遠くのご近所さんからのおすそわけでした。

さらに、イベントではもう一つの軸である「ネイバーフッドダイニング」が登場。シェアキッチンの機能を持つK,D,C,,,の3Fで、おすそわけマルシェで届いた新鮮な食材を使ったメニューがイベント期間を通して提供されました。週末にはダイニングで提供される佐渡の寒ブリの漁師や日本酒の老舗酒蔵をゲストに迎え、参加者とゲストがともにテーブルを囲むスペシャルイベントも開催。みんなで佐渡の食を楽しみながら、漁師や酒蔵それぞれの思いや取り組みについて聞き、語り合いました。参加者には東京に暮らす学生など若年層も多く、おいしい料理やお酒が媒介となり、佐渡と東京という物理的な距離や世代を越えたコミュニケーションが自然と生まれていました。

スローネイバーフッドサロン写真

食文化の交流拠点であるK,D,C,,,を活用し、食を介して2つの地域をつないだスローネイバーフッドダイニング。イベント期間中の参加者にはリピーターも多く、イベントが進むにつれて少しずつお互いの興味や理解が深まり、関係性が育まれていく様子を垣間見ることができました。Slow Neighborhoodプロジェクトはここからさらにステップアップし、ネイバーフッドサロンの参加者たちが実際に佐渡を訪れ、すでに知り合いとなった漁師や現地の方と交流する「トラベルサロン」へとつながっていきました。ちょっと遠くのご近所さんに会いにいくという、これからの新しいツーリズムのあり方が形づくられているようです。

【Slow Neighborhoodプロジェクト】
物理的距離を超えて、様々なアプローチで異なる地域と地域にゆるやかな“ご近所さん”のような関係性をつくり出すことを目指す取り組み。公式URL:https://www.jreast.co.jp/tokyomovinground/exhibition/snh/